潟スキーで干潟を滑る「人間むつごろう」の参加者ら=2024年6月2日午後0時29分、斎藤毅撮影
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 有明海の干潟でユニークな競技に挑む「鹿島ガタリンピック」が2日、佐賀県鹿島市の「道の駅鹿島」であり、海外の18カ国83人を含む約1300人が泥だらけになりながら、干潟での一日を楽しんだ。

 大会は地元の実行委が主催し、40回目となる今回は「ガタ、さいこう!」をテーマに開かれた。ターザンのようにロープで干潟に飛び込んでパフォーマンスと距離を競う「ガターザン」や、干潟に置かれた幅60センチの板の上を自転車で25メートル走ってタイムを競う「ガタチャリ」、潟スキーで25メートルを滑って速さを競う「人間むつごろう」――など9競技が行われた。

 会場には約2万7000人の観客が詰めかけて声援を送る中、参加者らは全身泥まみれになりながら、初夏を思わせる日差しを浴びて潟遊びを満喫した。

 同僚と障害物競走リレーに出場した青森県八戸市の会社員、石井秀和さん(46)は初めて潟スキーに挑戦し、「思い切り腕をガタに突っ込んでも全然進まなかった。泥は思ったより柔らかく、気持ちよかった。ガタだけに楽しガッタ」と笑顔だった。ガタチャリの大人の部で1位になった福岡県苅田町の会社員、河村和輝さん(25)は「ノリと勢いで走った。ゴールで頭からガタに突っ込み、口も目も耳も泥が入って大変だったが、気持ちよかった」と満足そうだった。【斎藤毅】

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