佐賀空港の隣接地で続く陸上自衛隊佐賀駐屯地(仮称)の建設作業。手前は空港駐車場=佐賀市で2024年3月13日午後2時31分、西脇真一撮影

 陸上自衛隊の輸送機オスプレイを佐賀空港(佐賀市)に配備する計画を巡り、空港隣接地で建設している佐賀駐屯地(仮称)への部隊配備の工程表の概要が31日、防衛省関係者への取材で判明した。駐屯地は2025年7月までの開設を目指しているが、全ての施設の完成は7月以降になるため、陸自木更津駐屯地(千葉県木更津市)で暫定配備中のオスプレイを先行して移駐。それ以外の部隊は施設ができ次第移す。

 配備計画では、空港西側の土地約34ヘクタールに駐屯地を整備し、木更津のオスプレイ17機に加え、陸自目達原(めたばる)駐屯地(佐賀県吉野ケ里町)のヘリ約50機を移駐。所属する陸自隊員は約700~800人程度と見込んでいる。

 駐屯地工事は23年6月に開始。防衛省関係者によると、駐機場や誘導路、隊庁舎、格納庫などオスプレイ配備に必要な最低限の工事を25年6月末までに完成させ、木更津での暫定配備期限となる同7月までに佐賀に移す。駐機場の一部や倉庫などは同7月以降に着工する方針で、目達原からのヘリの移駐はそれ以降になる見通しという。

 オスプレイ関連施設を優先して工事する計画は当初の予定通りといい、防衛省は部隊配備の具体的な時期についても更に検討する方針。【五十嵐隆浩】

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