経済的な理由で病院の受診を諦めてその後、死亡したケースが去年、全国で48件あったことが調査結果で明らかになりました。
全日本民医連 久保田直生氏
「経済的事由により受診が遅れ、死亡に至ったと考えられる事例を収集しております。22都道府県から合わせて48の事例が寄せられました」
滞納などで保険証がない、保険証があっても手持ちのお金がなく病院へ行くことを断念するなど、手遅れとなって亡くなったとみられる人が全国で48人。そんな衝撃的な調査結果が議論になっています。
全日本民医連 久保田直生氏
「しかし、あくまで調査は氷山の一角ということで、ご理解いただきたいと思います」
東京、大阪、福岡で件数が多く、北海道では4件と過去5年間で最多となりました。
調査は全日本民主医療機関連合会が毎年行っているもので、病院を受診しない理由として最も多く、半数近くを占めているのが無保険であること。さらに、病院に来る場合は我慢を重ねて病状を悪化させたうえでの救急搬送が最も多いといいます。
全日本民医連 柳沢深志副会長
「この無保険状態であることが受診を控えさせる大きな温床であることは事実だと思います。この無保険状態を解消するための施策を早急に組む必要がある」
SNSでも嘆きや懸念の声が…。
Xへの投稿
「頑張って保険料を払うと病院に行くお金がなくなる悪循環」
「子どもが虫歯だらけのシングル家庭がある。歯医者に行けないのかな」
「低額医療の周知とか、病院に行けない人の救済が先だと思う」
経済的に困窮している時にけがや病気をした場合はどうすればいいのか。生活に困窮している人たちが適切に病院にアクセスするためには何が必要なのか。
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