医療費の還付金名目で現金をだましとったとして、神奈川県警暴力団対策課は30日、東京都足立区扇2、自称ハウスクリーニングの個人事業主、丸山和也容疑者(40)を電子計算機使用詐欺や窃盗などの疑いで逮捕した。容疑を一部否認している。
広域被害が深刻な特殊詐欺について他県の要請を受けて捜査する「連合捜査隊」が、大阪府警の依頼で容疑者を特定した。4月に発足した同隊による検挙は初めて。
逮捕容疑は4月16日、氏名不詳者らと共謀し、大阪市東成区の80代女性に医療費の還付金を受け取れるとうそを言い、指定口座に現金約67万円の送金を指示。現金が振り込まれた後、横浜市港南区のコンビニエンスストアの現金自動受払機(ATM)から50万円を引き出し盗んだとしている。丸山容疑者は現金を引き出す「出し子」役とみられている。
連合捜査隊には他県警の捜査員も派遣されており、現金の引き出し場所が県内の事案を中心に捜査依頼を受けている。【柿崎誠】
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