マットレスパッドなどを製造販売するエアウィーヴ(東京都)が30日、都内で記者会見し、リユース(再利用)やリサイクル(再資源化)しやすい環境配慮型のマットレスの普及促進に向け、自治体と連携し、同社製品の水平リサイクルの取り組みを始めると発表した。
水平リサイクルは使用済みの製品を原料として使って、同じ製品を新たに作る仕組み。同社の高岡本州会長と茨城県つくば市の五十嵐立青市長、同社創業の地である愛知県幸田町の成瀬敦町長が協定を締結した。
つくば市では6月から、同社の製品「エアウィーヴ」を新しく購入する場合に購入費を一律1万円、幸田町は4月にさかのぼって最大3万円補助する。廃棄後の製品は同社が2市町と連携して回収し水平リサイクルする。高岡会長は「自動車や家電は高いリサイクル率が実現されているが、寝具だけがほとんど廃棄処分されている」と話し、今後、取り組みをさらに他の自治体にも広げたいとした。
同社は7月開幕のパリ・オリンピックのオフィシャル寝具サポーターとして選手村で使用される寝具のリユースやリサイクルに取り組んでおり、国内でも開幕前に環境配慮の機運を高めたい考え。会見には、ブランドアンバサダーで元フィギュアスケート選手の浅田真央さんもオンラインで参加した。【秋丸生帆】
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