男性用トイレの個室に逃げ込んだ男は警察官のノックに応じて素知らぬ顔で出てきたという――。テニス施設の女性用トイレに侵入したとして、小田原署は14日、小田原市飯田岡、自称会社員、神尾竜一容疑者(29)を建造物侵入容疑で現行犯逮捕した。
小田原署によると、神尾容疑者は目撃者に気づかれた後、トイレ内のわずかな隙間(すきま)から隣の男性用トイレの個室に逃走。騒ぎに気づいた複数の人たちがトイレの出入り口で待ち構えたため、個室に約10分間閉じこもった。駆けつけた署員が「出てきてください」と声をかけると、自ら出てきたという。
逮捕容疑は、14日午後1時50分~同2時20分、小田原市蓮正寺のテニス施設の女性用トイレに正当な理由なく侵入したとしている。「おなかが痛くて女性用トイレに入ってしまった」と説明する一方で、「その後、むらむらして盗撮しようとした」と容疑を認めている。
小田原署によると、この日は同所で中学生のテニス大会が開かれていた。トイレの洗面台を利用していた女性が物音を聞いて振り返ると個室の扉の下にスマートフォンのレンズが見え、大会関係者を通じて署に通報した。同署は神尾容疑者が盗撮しようとしたとみて調べている。【遠藤和行、柿崎誠】
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