県内で23日、警察官に成り済まし、電話で現金をだまし取ろうとする特殊詐欺未遂事件が発生した。全国でも同様の事例が相次いでおり、県警が注意を呼びかけている。

 被害相談を受けた宜野湾署によると、相談者に、警察署で多用される末尾が「0110」の電話番号から着信があった。県警の警察官を名乗る者から「ご家族の方が事件に関わった。示談金が必要です」と請求されたという。不審に感じ、同署に電話したことで発覚した。

 県警によると、今回のような手口で実際に現金をだまし取られた被害は、県内では24日時点で確認されていない。ただ、実在する警察署などの電話番号を偽装表示させ、現金をだまし取る特殊詐欺事件は昨年ごろから全国で起きている。国際電話番号であることを示す「+1」や「+44」などから始まる番号が使われていることも多い。

 同署は「警察が金銭を電話で要求することは絶対にない。怪しい電話はすぐに切って、警察や家族、友人に相談してほしい」と強調した。

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