23日昼頃、品川区・戸越銀座商店街のすぐ近く、住宅が密集する地域で、母子4人が死亡する火事がありました。遺体からは刺し傷も見つかったということです。

燃えたのは3平方メートルほど。住宅密集地での延焼を警戒して30台ほどの消防車両が出動しましたが、現場に駆け付けると、もう火は消えていたといいます。

この家に住む親子、高波冬美さん(37)(※1)、後藤鈴さん(6)、玲さん(3)、信くん(2)の死亡が確認されました。

現場は食べ歩きの街としても知られる戸越銀座商店街。400ほどの店が連なる大通りから50メートルほど入った一軒家でした。

近くに住む人
「なんでこんなことになってしまったのか。お母さんが自転車の前と後ろに小さい子どもを2人乗せて、お父さんと小学校に今年入学した女の子が、一緒にボール持って公園に行くのを何回も見た」

捜査関係者によると、亡くなった4人は1階寝室の布団の上に倒れていたといいます。4人とも首や胸に刺し傷や切り傷がありました。凶器とみられる刃物も現場から見つかっています。

前日夜から異変を感じていた住人もいました。

近くに住む人
「ガソリン臭かったのが、22日午後8時半ごろ。家主の男性っぽい人が玄関前にいたのが見えた。夜1時ごろに窓を開けてにおいをかいだら、まだ臭かった」

3人の子どもの父親(40代)は、のどに火傷を負うなどして病院に搬送されました。父親と亡くなった高波さんは今月になって離婚していましたが、同じ家に住んでいたといいます。

第三者が外部から侵入した形跡はないとみられ、警視庁は、父親が何らかの事情を知っているとみています。これまで父親や高波さんからの警視庁への相談は確認されていません。


(※1)高は、はしごだか

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