福岡県田川市の初夏の風物詩「川渡り神幸祭」(県指定無形民俗文化財)が18日、市内の彦山川周辺で始まった。金色の神輿(みこし)2基と赤や緑などの色鮮やかな「バレン」で飾った幟(のぼり)山笠11基が川に入り、大きなかけ声とともに水しぶきを上げた。19日まで。
初日は、風治八幡宮と白鳥神社を出発した神輿が幟山笠とともに川を渡って対岸の御旅所(おたびしょ)に向かう「お下り」。川の両岸で大勢の見物客が見守る中、神輿と山笠が次々と川に入った。男衆が山笠を上下に揺らす「がぶり」を披露すると歓声が上がった。祖父母と訪れた、小学4年の上村龍生(たつき)さん(9)=糸田町=は「4歳の頃から何度も見ている。かっこよかった」と目を輝かせた。
神幸祭は、約450年前に疫病終息の祈願がかなったとして、風治八幡宮に山笠が奉納されて始まったとされる伝統行事。2日目の19日には御旅所から八幡宮などに戻る「お上り」を予定している。
また、神幸祭の実行委員会は、「日本一きれいな祭り」を目標としており、20日に田川市内の高校や小学校と一緒に会場周辺を清掃する。【岡村崇】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。