福岡県商工会連合会は17日、岡垣町商工会で経理を担当していた女性職員(60)が商工会の定期預金から計約3800万円を横領していたと発表した。同連合会は14日付で職員を懲戒免職処分とした。職員は横領を認め全額を弁済する意向という。
発表によると、職員は2008~21年、商工会が庁舎の改修などのために貯蓄していた定期預金口座から、少なくとも十数回にわたり計約3800万円を横領していた。
今年4月に決算監査の資料を作成する際、他の職員が不審に思い、内部調査の結果、不正が発覚。女性職員は残高証明書を偽造して発覚を免れていた。職員は事実関係を認め「生活費に使った」などと話しているという。同連合会は刑事告訴も検討している。
同連合会の初田寿専務理事は記者会見で「多くの皆様にご迷惑をおかけし、申し訳なく思う。再発防止策を策定し、組織を挙げて信頼回復に取り組んでいきたい」と謝罪した。【山口響】
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