懐中電灯の明かりと大きな音とともに、男が勢いよく店内に転がり込んできて尻もちをついています。

 フードをかぶり、眼鏡にマスク姿の男でした。

 男は体勢を立て直すと、懐中電灯を片手に店内を進みます。

 ところが、外の様子が気になったのか、男は一度、店の外に出ていきます。

 約4分後。再び店に入ってきた男は今度は入ってきた窓を閉めてゆっくりと店内に向かいますが、なぜかつまずき、ふらつく男。

 その後、厨房(ちゅうぼう)から出てきた男はレジに向かい、周囲を物色します。そして男は店内にあった鍵を使ってレジを開け、現金を取り出していきました。

 建造物侵入と窃盗の疑いで逮捕・送検されたのは住所不定・無職の西河栄治容疑者(51)。

 北海道北見市のカレー店に侵入し、現金6万1000円を盗んだ疑いが持たれています。

 警察によると、当時、店の窓の鍵は掛かっておらず、男は窓の外側の格子を工具で外して店内に侵入したとみられています。

西河栄治容疑者
「お金がなくて盗みをやってしまった」

 警察の調べに対して容疑を認めている西河容疑者は、他の窃盗事件などへの関与もほのめかしていて、余罪は十数件に上るとみられています。

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