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 なんとなく似ている「バター」と「マーガリン」。違いを理解して、使い分けられていますか?

■バターとマーガリンは「全くの別物」

様々な料理にコクと風味をプラスするバター この記事の写真

 ステーキやホタテのバター焼きなど、様々な料理にコクと風味をプラスしてくれるバター。朝のトーストに使うのも定番ですが、似ているものにマーガリンがありますよね。

マーガリン

 バターとマーガリン、ふたつの違いは?

70代
「うーん…困っちゃうね、そういうの。あまり考えたことはない」 60代
「はっきりは分からない。給食でもマーガリン出てたので、バターに対する憧れみたいなのがありました」 50代
「マーガリンの方が安い。なんとなく、バターの方が香りが良い」 日本乳業協会生産技術部の高原光一さん

 今回、お話を聞いたのは、日本乳業協会生産技術部の高原光一さんです。

高原さん
「バターとマーガリンは、全くの別物なんです」

 全くの別物だという、バターとマーガリン。値段の差?原料の差?食感の差?ふたつの違いと、おすすめの使い分け方を教えてもらいました。

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■バターは「牛乳の乳脂肪分を固めたもの」

■バターは「牛乳の乳脂肪分を固めたもの」

バターとマーガリンは、全くの別物

 バターとマーガリン、それぞれの特徴は?

バターの特徴

 まずは、バターからです。

高原さん
「牛乳を乳脂肪分と脱脂乳分の2つに分けて、乳脂肪をかき混ぜて。そうすると、だんだん固まっていきます。最終的に水を抜いていくという形になります」 バターは乳脂肪分が80%以上、水分が17%以下のもの

 牛乳の乳脂肪分を固めたものがバター。

 バターは乳脂肪分が80%以上、水分が17%以下のものと決められています。

■マーガリンは「油脂が80%以上含まれているもの」

マーガリンの特徴

 では、マーガリンは?

高原さん
「主にコーン油とか菜種油とか大豆油。こういうものを使って、作ることになっている」 油脂が80%以上含まれているものが、マーガリン

 マーガリンは、植物油に水や乳成分を加えたものを冷やし、固めて作られます。油脂が80%以上含まれているものが、マーガリンです。

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■違いを生かした「使い分けの方法」

■違いを生かした「使い分けの方法」

おすすめの使い方

 よく似ているバターとマーガリン。原料の他に、溶けやすさにも違いがあるそうです。

 溶けやすさの違いを生かした、使い分けの方法。高原さんのおすすめの使い分け方を教えてもらいました。

バターは加熱する料理に 高原さん
「バターを冷蔵庫から出すと、硬いままになります」

 バターは、今が旬のジャガイモに乗せたジャガバターやステーキなど加熱する料理に。

マーガリンは加熱しない料理に 高原さん
「マーガリンは冷蔵庫から出すと、柔らかくすぐ塗れる」

 マーガリンは柔らかくパンに塗りやすいことから、サンドイッチなど加熱しない料理に向いているとのことです。

50代
「なるほど。なるほどって感じですね。マーガリンも使ってみたいと思います」 70代
「そうなんですか、知らなかった。それぞれの良さがあるんでしょうね」

■それぞれの“特徴”の違いも…

味の特徴の違い

 そして、味に関する特徴の違いも、高原さんに教えてもらいました。

 ミルクの風味をしっかり味わえるバターに対して、マーガリンは色々な風味を加えやすいことが特徴で、メーカーごとにオリーブ風味やガーリック風味など、味を変えることも多いということです。

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