テレビなどのディスプレー製造企業が不振に苦しんでいて、国内での生産停止や事業の縮小を明らかにしています。

 電機大手「シャープ」は国内で唯一、テレビ向けの大型液晶パネルを作っている「堺ディスプレイプロダクト」での生産を9月末までに停止する方針を明らかにしました。

 中国や韓国メーカーの台頭もあり、採算が悪化していて、シャープの赤字決算の主な要因となっていました。

 AIデータセンターへの事業転換などを検討するほか、スマートフォン向けなどの中小型ディスプレーを生産する亀山工場も事業を縮小するとしています。

 液晶の各メーカーは苦戦を強いられていて、13日に決算を発表した「ジャパンディスプレイ」もスマートフォン向けなどの液晶事業が大幅な赤字となり、10年連続で最終赤字となりました。

 スマートフォン向け液晶事業などを縮小し、次世代有機ELディスプレーの量産によって巻き返しを図るとしています。

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