シャープは昨年度の決算で1499億円の最終赤字となると発表しました。あわせて、経営を立て直すため、テレビ用の大型液晶パネルについて生産を停止するとしています。

シャープ 呉柏勲 社長
「当初想定の再生計画の遂行が困難になったことから、今年度上期中に大型ディスプレイの生産停止を決定しました」

シャープはさきほど会見で、大阪・堺市にある子会社「堺ディスプレイプロダクト」の工場で生産しているテレビ向けの大型液晶パネルについて、今年9月までに生産を停止すると発表しました。

テレビ用液晶パネルは、かつては日本の電機産業のけん引役でしたが、韓国や中国メーカーとの競争激化から、今では国内で生産するのはシャープだけになっていました。

また、シャープの2023年度の決算は1499億円の最終赤字となりました。最終赤字が2年連続で1000億円を超えるのは、液晶パネル事業の赤字で経営危機に陥った2015年度以来8年ぶりです。

テレビ用の液晶パネルだけでなく、スマホやパソコン向けの中小型のパネルについても生産能力の縮小や人員の適正化などを行い、赤字幅の縮小に取り組むとしています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。