新型コロナからの経済の回復や円安を背景に、不動産大手の今年3月までの1年間の決算は最終利益がいずれも過去最高となる好調な結果となりました。

 10日に去年4月から今年3月までの1年間の決算を発表した不動産大手3社は、そろって売上高と最終利益が過去最高でした。

 三井不動産は商業施設やオフィスなどの賃貸のほか、インバウンドの増加によるホテル事業が好調で、売上高は12期連続で過去最高となる2兆3832億円、最終利益も2期連続で過去最高の2246億円でした。

 三菱地所も同様の理由から売上高は1兆5046億円、最終利益は1684億円と過去最高でした。

 東急不動産ホールディングスは売上高がおよそ1割増え1兆1030億円、最終利益は685億円でした。

 すでに発表していた住友不動産が最終利益の過去最高を11期連続で更新し、野村不動産ホールディングスも3期連続で過去最高の最終利益となるなど、不動産大手の決算はコロナからの回復と円安による訪日外国人の増加などから好調が続いています。

 今期についても、各社はそろって増収増益を見込んでいます。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。