秋田銀行は10日、2023年度の決算を発表した。減収となったが、国債など有価証券の売買の損益が好転したことで3期連続の増益となった。

秋田銀行によると、売り上げにあたる経常収益は370億8400万円で、前年度に比べて46億5800万円減少した。これは、株式などの売却益が減少したことが主な要因。

一方、最終的な利益「純利益」は45億7600万円で、前年度に比べて12億1000万円増え、3期連続で増益となった。要因に、国債など有価証券の売買の損益が大きく好転したことが挙げられる。

ところで、新谷明弘頭取は6月に退任する見通しで、在任7年の成果を問われると、地域商社「詩の国あきた」の設立を挙げた。
 
「詩の国あきた」は、台湾企業から出資を受けて2021年に設立され、秋田の特産品などを海外に売り込むなど県内経済に大きな役割を果たしている。

 秋田銀行・新谷明弘頭取:
「台湾に対して人や文化の交流を経済交流につなげられないかという思いがあり、台北に支店も構えた。これが1つの成果になっていると思っている」

なお、秋田銀行の新しい頭取には、芦田晃輔取締役専務が内定している。

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