ヘルメットについて、世代が上がるにつれて、着用率が低迷する傾向にあり、特に高校生から極端に下がります。
こうしたなか、山陰両県の高校では校則で着用を明文化する動きも出ています。

宍道正五記者:
「二人とも自転車を押していますが、ハンドルにはヘルメットがぶら下がっています」
「あの子は自転車を押していますがちゃんとヘルメットを被っています」
「みんなヘルメットを持っていますね」

松江市の開星高校。
自転車で通学する生徒は全員ヘルメットを持っています。
その理由は…。

生徒:
「学校のルールで自転車に乗る時はヘルメットを被ることになっているので」

開星高校は2024年4月から登下校時のヘルメット着用を校則でルール化しました。
こうした動きは山陰両県で進んでいて、島根県では2024年度から開星のほか、島根中央など4校が、鳥取県は3年前から倉吉東と日野が校則で明文化しています。

また、鳥取県内のすべての県立高校では、着用が義務化された2023年4月から自転車通学を認めるにあたって、ヘルメットの着用を許可の条件としています。
ヘルメット着用をルール化することについて生徒の本音は…。

生徒:
「安全面から考えて車とかにぶつかった時も頭が守られて良いと思う」
「ヘルメット被ることは良い事だと思うけど髪型が崩れるので嫌です」
「最初は(反対意見も)あったけど他の学校もまだしていないし開星が先ず引っ張っていけたら良い」

高校生のヘルメット着用については、これまで自転車の使用頻度が高いにも関わらず、着用率は中学生以下と比べて極端に低いことが課題となっていました。

実際に過去10年間に山陰両県で起きた自転車事故の死傷者数のうち、中学生は6割前後がヘルメットを着用していましたが、高校生は5%前後と高校に入ると急激に着用率が低下します。

こうした状況のなか、山陰で増えつつある高校生に着用を促す動き。
この学校も校則の制定から約1カ月で効果を実感しています。

開星高校・松浦亮教頭:
「子ども達も(校則化に)戸惑いと恥ずかしさがあったと思うが、命を守ることがシンプルに一番大事だと認識を持ってくれる生徒がたくさんいるので徐々に(ヘルメット着用が)当たり前になってきている感触がある」

義務化から1年あまり。
ヘルメット着用を定着させる動きが出始めています。

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