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 ファスナーとジッパーとチャック、この3つの違い説明できますか?

■呼び方3つあるけど…違いは何?

 あらゆるところに付いているスライド式の留め具。皆さんはこれをなんて呼んでいますか?

 「ジッパー」「チャック」「ファスナー」どれも一度は聞いたことありますが、この3つ、一体何が違うのでしょうか?

■“元祖”はアメリカが発祥

「YKK」によると… この記事の写真

 これらを、年間で地球80周分作る世界トップブランド「YKK」にその違いを聞きました。それは「英語か日本語かの違い」です。

 ファスナー、ジッパー、チャックはすべて同じものを指しているんですけれども、言語が違うということです。

 この中で海外では通じない日本生まれの言葉が混じっているということなんです。どれだか分かりますか?

「ファスナー」が最初に誕生

 言葉が誕生した順にそれぞれ由来を見ていきましょう。最初に生まれたのは「ファスナー」です。1891年にアメリカで靴ひもを結ぶ不便さを解消するために、スライド式の留め具が発明されました。

 英語で「留める」の「fasten(ファスン)」から「ファスナー(fastener)」と名付けられたそうです。ということで「ファスナー」という呼び方が元祖なんです。

 スカートの留め具なども「ファスナー」なので、区別するために「スライド式ファスナー」と呼んで区別しているそうです。

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■日本以外にも各国独自の呼び方が

■日本以外にも各国独自の呼び方が

「ジッパー」は音から

 続いて生まれた言葉が「ジッパー」です。ファスナーの誕生から30年後の1921年、アメリカのメーカーが、閉める時の「ジジ ジジ(ZIP ZIP)」という音から「ジッパー(zipper)」と名付けて広まったものです。アメリカでは「スライドファスナー」が正式名称ですが、それよりも呼びやすい「ジッパー」が一般的に広まっているということです。

「チャック」は日本生まれ

 というわけで、最後に残った「チャック」が日本生まれの言葉です。1927年にアメリカから入ってきたファスナーを、広島・尾道の会社が「巾着(きんちゃく)」をもじって「チャック印のファスナー」として販売し、それが日本で浸透したということです。

 「チャック」が日本でしか通じないように、世界各国独自の呼び方があります。

メキシコでは

 YKKによると、メキシコなどでは「シェレス レランパゴス」と呼ばれ、「稲妻」という意味です。ファスナーの形から名付けられたということです。

フランスでは

 フランスでは「フェルメチュール ア・グリシェール」と呼ばれ、「フェルメチュール」が「留めるもの」、「ア・グリシェール」は「スライド」という意味だそうです。

(スーパーJチャンネル「なるほどハテナ」2024年5月9日放送)

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