8日の日経平均株価は大幅反落し、前引けは前の日の終値から531円安の3万8303円でした。後場ではさらに下げ幅を広げ、632円安の3万8202円で取引を終えました。
背景にあるのが、アメリカの半導体大手「エヌビディア」です。
専門家は、「世界三大投資家として知られるジョージ・ソロス氏の右腕として知られたスタンリー・ドラッケンミラー氏が、エヌビディア株の持ち高を減らしたことを明らかにしたことが影響している」と指摘します。(7日・CNBC報道)
マネックス証券チーフ・ストラテジスト 広木隆氏
「(ドラッケンミラー氏が)エヌビディアの持ち高を減らしたという発言をして、7日のアメリカのマーケットが下げて、エヌビディアも売られた。それが波及して東京の株式市場も大きな下げになった」
今年の日経平均は、エヌビディア株に連動するように上下してきました。7日のエヌビディア株も1.7%安で終えています。
広木氏は、ドラッケンミラー氏の真意について次のように分析しました。
広木氏
「AI(人工知能)に関連する成長性というのは、まだまだ期待が持てるので、(ドラッケンミラー氏は)見限って手放したわけではなく、あまりにも上がったので、一部を利益確定した」
日本株は、今後もアメリカのハイテク株の影響を受け続けるのでしょうか。
広木氏
「(日本時間)22日にあるエヌビディアの決算発表は、おそらくいい決算を発表する。マーケットが驚くぐらいにいい決算内容であれば、株価は反応するけれども、そこそこの内容だったら、むしろ失望売りになってしまう可能性が大きい。ハードルがすごく上がっている。(投資家は)今、企業業績に対してすごく慎重に見ているところがあるので、日本株もそうだと思います」
(「グッド!モーニング」2024年5月9日放送分より)
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