「(新幹線の札幌延伸の延期が)1年、2年ならしょうがないが、5年も10年も先になったら、ちょっとひどいね」
「(バス乗り場がバラバラのままだと)不自由ですよね。冬以外は良いが、冬は駅からすぐの方が良い」
「(新幹線と接続するバスターミナルができれば)観光客の利便性が高くなるので、できれば早く作ってもらいたい」(いずれもバスの利用者)
2023年9月末にJR札幌駅直結のバスターミナルが閉鎖。バス乗り場は駅前の18か所に分散しました。
札幌延伸の延期を受けて不便な状況が続く可能性があり、利用者から嘆く声が聞かれました。
「ありがとう」(市民)
2023年8月に45年の歴史に幕を下ろした商業施設「エスタ」。その跡地にはJRタワーを超える245メートルの超高層ビルが完成し、新しいバスターミナルもできる見通しです。
今回の判断は再開発に影響を与えるのでしょうか。
「再開発ビルの開業は2030年度の見通し。札幌延伸の延期の影響で建設工事のスケジュールを遅らせることはない」(再開発組合 関係者)
工事の遅れはないと強調した関係者。一方で早期に「開業の見通し」が示されることが重要だと説明します。
「新幹線直結という大きなメリットが再開発の柱なので、無理にとは言えないが、そう遠くないうちに、見通しは示してほしい」(再開発組合 関係者)
札幌延伸による収入増を経営改善の柱にする考えのJR北海道は…
「札幌駅周辺の再開発事業を新幹線のスケジュールによらず、着実に進めるとともに、札幌延伸を機に経営\自立を目指す方針」(JR北海道 綿貫泰之社長)
社長がコメントを出しました。
まちづくりに詳しい専門家は、いち早く具体的な開業時期が示される必要があると指摘します。
「仮に(開業の)時期が定められてないとすると、バブルという膨らんだ(新幹線への)夢がいっぺんにしぼんでしまう。一種の新幹線バブル崩壊的な状況が訪れるかもしれない」(インフォメーション・システム キャビン 志田真郷社長)
新幹線とともに描いたまちづくりは、いま大きな曲がり角に差し掛かっています。
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