トヨタ自動車が今年3月まで1年間の決算を発表し、営業利益が国内の上場企業で初となる5兆円を超えました。

トヨタ自動車 佐藤恒治社長
「今回の実績は長年のたゆまぬ商品を軸とした経営と、積み上げてきた事業基盤が実を結んだ結果だと思います」

 トヨタ自動車が発表した今年の3月まで1年間の決算は、本業のもうけを示す営業利益が前の年に比べ96.4%増加し、5兆3529億円でした。

 最終的なもうけを示す純利益は4兆9449億円で、いずれもトヨタとして過去最高でした。

 半導体不足の解消などで世界での自動車の販売台数が前の年よりも7%増え、944万台になったほか、円安が進んだことが好業績につながりました。

 SMBC日興証券によりますと、国内企業の営業利益は2022年3月期のトヨタの2兆9956億円が過去最高でしたが、これを上回る形になりました。

 ただ、来年3月までの決算では「人への投資」をすすめるなどとして、営業利益はおよそ1兆円減って4兆3000億円になると見通しています。

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