北陸新幹線が県内開業してまもなく2カ月。ゴールデンウィーク期間中には新幹線で多くの人が福井を訪れました。そして、次に期待されるのが、敦賀から先の「大阪までの延伸」です。
北陸新幹線のルートは、与党・整備新幹線建設推進プロジェクトチームが、2016年に、3つあった案の中から「小浜・京都ルート」に決定しました。2023年度からの着工を目指していましたが、駅の位置や詳細なルートを決めるための調査「環境アセスメント」の遅れから、2024年度も着工が見送られています。
また、北陸新幹線与党整備委員会の委員長を務めていた福井二区選出の高木毅衆議院議員が、自民党裏金問題を巡り処分されて辞任。委員会は、2024年に入り一度も開催されおらず、先行き不透明な状態が続いています。
また、4月に石川県で行われた馳知事と石川県内の市長、町長との会議では、ルートの再考を求める声も一部上がりました。
そんな中、8日、小浜市の松崎晃治市長が県庁を訪れ、杉本知事と北陸新幹線敦賀以西の早期着工や整備に向け意見交換を行いました。
8日、県庁を訪れた小浜市の松崎市長は「今年度が一番大事。県と市が一緒にしっかり頑張っていきたい」と話し、北陸新幹線敦賀以西の早期着工に向け、県の協力を確認しました。
また、環境アセスの遅れから新幹線の新駅の場所も決まっておらず、小浜のまちづくりが進んでいないことにも言及し「来年度、必ず認可着工するためには、しっかり予算を確保しなくてはならない」と述べ、早期に国に要求活動を行うこと、機運を高めるため決起大会を開催することなど、今後すぐに行いたい取り組みについて杉本知事に確認しました。
これを受け杉本知事は「一番変わるのが小浜市。沿線全体で声をあげていきたい。ルートに関してもブレはない」と述べ「小浜・京都ルート」を強調。早期の認可着工に向け、県と市、沿線自治体が一体となって動いていくことを確認しました。
懇談の後、松崎市長は「福井から順番に敦賀まで来たということは次は小浜、さらに頑張らないといけないと改めて思った」と語りました。
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