外国為替市場で再び、じりじりと円安が進んでいます。円相場は先ほど、1ドル=155円をつけました。

東京外国為替市場では、円を売る動きが続いています。円相場はじりじりと円安が進み、午前10時40分ごろ、1ドル=155円をつけました。

先週、政府・日銀による為替介入とみられる円買いなどから151円台後半まで円高に進みましたが、市場では為替介入への警戒感がある一方、日米の金利差は当面縮まらないとの見方から、円を売ってドルを買う動きが再び強まっています。

日本銀行 植田和男 総裁
「私どもは為替相場は経済物価に重大な影響を与えうるものですので、その動向次第では金融政策運営上の対応が必要になると考えている」

きょう、日銀の植田総裁は国会で、歴史的な円安水準が続いていることについて「経済・物価に重大な影響を与えうる」と発言し、物価への影響は“無視できる”とした先月より踏み込んだ表現で市場をけん制しましたが、市場ではこれまでのところ取引の材料となっておらず、円安方向への値動きが続いています。

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