来月6日にオープンする東京ディズニーシーの新エリア『ファンタジースプリングス』が7日、報道陣にお披露目されました。
ディズニー映画『アナと雪の女王』『塔の上のラプンツェル』『ピーター・パン』がテーマとなっています。
『塔の上のラプンツェル』は、魔法の髪を持つ少女・ラプンツェルが、自分の誕生日に上がるランタンの光の不思議を求めて冒険に出かけるストーリー。そんな物語の世界に、入り込むことができます。
“泉”をテーマにした新エリア。総投資額は約3200億円。誰もが心躍らずにはいられないディズニーシーの新エリアですが、全員が体験できるわけではありません。パークの入園料に追加して、別のチケットが必要です。無料の場合もありますが、その数はごく一部。2万円を超えるチケットもあります。
背景にあるのは、コロナ禍を経て、東京ディズニーリゾートが変更した運営方法。入園料だけでなく、追加料金を支払うことで、待ち時間の短縮などが可能になりました。こうした方法が、個人の満足度を向上させているといいます。
ファン歴12年の人:「ライブのS席とか(お金を)積めば積むほど、前に行ける。優先されることはおかしくない。いい制度だと思います」
アメリカからの人:「アメリカの方が高いです。費用対効果は、日本の方がアメリカより高い」
賛成の声がある一方、オープン時から比べると、チケット料金ですら、高いときで約3倍です。
大学生:「以前は、(無料の)ファストパス、学生も安価で来やすい。そっちの方がよかった」
しかし、こうした運営方法は、テーマパーク業界では主流になりつつあります。
大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンも同様に、アトラクションの待ち時間が短縮できるチケットを販売しています。
テーマパークビジネスに詳しい専門家は、こう話します。
桜美林大学ビジネスマネジメント学群・山口有次教授:「コロナ禍で空いたパークを体験したゲストが、非常に満足度が高かった。その結果、ある程度、ゲストの数をしぼった方が、ビジネス的には向上できるのではと、多くのテーマパークが認識した。価値を見出している人に対して、比較的、値段が高いけれども、十分、見合った価値が提供されていくという楽しみ方になっています」
インバウンドも増えるなかでの今後については、こう指摘します。
桜美林大学ビジネスマネジメント学群・山口有次教授:「基本的に入場者を増やすだけではなく、入場者をある程度しぼりながら、単価で稼ぐ方向を向いているので、総合的にチケット代だけではなくて、飲食・物販・ホテル代も含めた総合的な単価を上げていく方向をにらんでいると認識しています」
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