しばらくは我慢しないといけないのでしょうか?今『オレンジジュース』に異変が起きています。
(記者リポート)「こちら同じメーカーのジュースなんですが、オレンジジュースだけ80円ほど高くなっています」
大阪市阿倍野区のスーパー・フレッシュマーケットアオイ昭和町店では、同じメーカーのジュースでも、オレンジだけが他よりも80円以上高く販売されていました。
(フレッシュマーケットアオイ 内田寿仁社長)「オレンジジュースだけ仕入れ値が極端に上がりましたので、販売価格も上げざるを得ない状況になっています。メーカーによってはオレンジジュースそのものの販売を休止するという事態になっていますし、販売しているメーカーも大体1.5倍~1.8倍くらいの価格に高騰しています」
街の人に反応を聞きました。
「これって言ったら聞かへんから子どもが。キツイけど、これにしようかって買う感じですね」
「何もかも値上がりで厳しいです。高かったら違うものを買っています」
オレンジジュースに起きた異変の原因は、原料であるオレンジの世界的な不足と価格の高騰です。アメリカやブラジルなどオレンジの産地で、ハリケーンなどの天候不順による被害や、柑橘類の木の病気「カンキツグリーニング病」の影響が拡大。オレンジの供給が世界的に逼迫しているのです。オレンジ果汁の輸入単価を見てみると、2021年は1リットルあたり267円でしたが、2023年は491円にまで上昇しています。
身近な存在のオレンジジュースに起きた異変の影響は『学童保育』にも。これまでおやつにオレンジジュースやオレンジゼリーを出していましたが、価格高騰の影響でそれができなくなってしまいました。
(学童保育フューチャーテーブル・栄養士 笹野一美さん)「楽しくビタミンとかを摂ってもらいたいなという気持ちから出しているんですけれど、価格もすごく上がってきているので、ほとんど最近は出していないです」
(子ども)「オレンジジュース飲めなくなったらもう嫌だ」
この状況はいつまで続くのでしょうか?専門家に聞きました。
(日本果汁協会・専務理事 川村和彦さん)「正直言ってわかりません。どこかでブラジルが大豊作になって、為替レートが一定程度リーズナブルな状況になる、ということが必要なんですよね」
しばらくは我慢の日々が続きそうです。
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