1日で6円近く円高に振れるなど激しく動いた先月29日の円相場。政府・日銀が29日、5兆円規模の為替介入に踏み切った可能性があることが分かりました。

円相場は先月29日午前、1ドル=160円台まで下落した後…一気に154円台まで値を戻す場面があるなど、文字通り乱高下の1日となりました。

あまりに激しい値動きに市場では「為替介入ではないか」という観測が広がりました。

こうした中、30日夜、日銀が公表した当座預金残高の見通し。市場予想と5兆円以上のズレが生じていることから、政府・日銀が29日、5兆円規模の円買い介入を行った可能性があることが分かりました。

政府・日銀はおととし10月に過去最大規模の5.6兆円で介入を実施しており、このときに匹敵する規模の介入だった可能性も浮上しています。

ただ、政府は…

岸田総理
「為替介入については、その有無も含めてコメントは差し控える」

神田眞人財務官
「24時間態勢である。引き続き必要な時には適切な対応をとっていく」

介入の有無について明らかにしておらず、市場では介入した事実を明らかにしない「覆面介入」を行ったとの見方が広がっています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。