12月に値上げされる食品は109品目で(帝国データバンク調査)、レトルト食品のほか、パックごはんが値上げされます。今年では最も少ない水準ですが、この時期に欠かせない鍋の具材の値段が上昇傾向に。

 中野広大アナウンサーが大阪市内のスーパー「フレッシュマーケットアオイ」に行ってみると、白菜は2分の1で税込み270円で販売されていました。さらに…

 (フレッシュマーケットアオイ 内田寿仁社長)「キャベツはめちゃくちゃ高い状態が続いています」
 (中野アナ)「1玉が税抜き480円。税込みで500円を超えている…」

 キャベツはなんと税込みで1玉518円!猛暑などの影響で平年の約2.5倍になっているということです。値上がりは鍋の具材だけではありません。

 (中野アナ)「卵は税込みで300円のものもありますね」
 (内田社長)「今はは200円後半じゃないと売れないような相場」

 さらに…

 (中野アナ)「イチゴが税抜きで888円、税込みは1000円近いんですね」
 (内田社長)「イチゴがめちゃくちゃ高い」

 特に今、イチゴが高騰しています。宮崎県内のイチゴ園「ひなたいちご園」では、イチゴの生育の遅れから、生産量は去年より1t~2tほど減る見込みだといいます。

 (ひなたいちご園 河野史弥さん)「(生育が)遅れた原因としては、やっぱり夏場の暑さですね。例年だと9月の半ばに(苗を)植える予定でしたが、暑さがあって10月の始めに植えることになりました。重油代を抑えつつ、なるべく安くイチゴをみなさんにお届けできるように頑張っています」

 こうした影響を大きく受けそうなのが、冬の定番「クリスマスケーキ」です。12月2日に発表された調査データによりますと、今年のクリスマスケーキの平均価格は4561円となり、去年より149円の値上げとなりました。

 毎年1万台ほどのクリスマスケーキを販売する兵庫県尼崎市の洋菓子店「ケーキハウスショウタニ 武庫之荘店」に話を聞きました。

 (コレクション ドゥ ショウタニ 庄谷麻美取締役)「どうしてもイチゴの値段によって左右されることはあります。イチゴ、卵、バター、小麦粉など原材料もそうですし、光熱費もそうですし、人件費や配送代など値の上がっていないものはないぐらいでして、(昨年比で)10%はいかないにしても8%ほど、全体的に値上げはさせていただきました」

 こちらのお店では、税込み3980円のクリスマスケーキを今年は4250円に値上げ。それでも値上げ幅を最小減に抑えるために努力しているといいます。

 (庄谷麻美取締役)「原材料など味のクオリティーに関わるものは変えられないですが、クリスマスケーキの上に乗ってるサンタの砂糖菓子や、ヒイラギの飾りであるとかは、パーツがあるなしで何十円か変わるので、春ぐらいから値段交渉してきました。クリスマスケーキだけでなく、焼き菓子であるとかマカロンとか、また違う形で楽しんでいただける商品をたくさん用意していますので、多くの方に楽しいクリスマスを過ごしていただきたいです」

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