岡山県出身で、県外の大学に進学した学生のUターン就職率が2023年度、過去最低となったことが分かりました。売り手市場を背景に、県外流出の動きが再び加速しているとみられます。

岡山県によりますと、県外の大学に進学した学生が岡山県内で就職するUターン就職率は23年度、30.9パーセントと2016年度の調査開始以降、過去最低となりました。

県は、コロナ禍で都市部への就職が敬遠され、地元志向が高まったものの学生優位の売り手市場の傾向が続いているため、県外への流出が再び加速しているとしています。

Uターン就職率を大学の所在地別にみると、岡山を除く中四国では44.4パーセント、近畿では22.0パーセント、関東では12.5パーセントと岡山から遠いエリアほど低下しています。

こうした状況を踏まえ、県は、県内企業が関東や関西で行うインターンシップの情報発信を積極的に行うなど地元企業を知るきっかけ作りに取り組みたいとしています。

また、県内の18大学を対象にした県内就職率は39.8パーセントで、こちらも過去最低となりました。

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