スマートフォンの買い取りは、高級フレンチレストランにおまかせください。

東京・渋谷区にあるミシュラン一つ星のフレンチレストラン。
群馬県産ブランド牛の炭火焼きに、北海道の海の幸を詰め込んだパフェなど、約2万5000円のフルコースを楽しむ来店客が代金として渡したのはスマートフォンです。

これは整備した中古スマホなどの売買を行う「Back Market」と伊藤忠商事が展開する「Belong」が連携したスマホ買い取りレストラン。

使わなくなったスマホを持ち込むと、その場で買い取り額を査定。
額に関係なく、高級フレンチのフルコースを味わえます。

例えば、iPhone11(64GB)を持ち込んだ客の査定額は2万1000円。
さらに、画面がひび割れている状態のiPhone SE(第2世代)の査定額は4500円でした。

査定額4500円(SE第2世代)来店客:
(買い取りは)新しい物だけだと思っていて、古い物は値段がつかないと思っていたのでびっくり。

査定額2万1000円(iPhone11)来店客:
下取りに出していないし手元には残るけど使っていなかったので(自宅に)眠っていた。いらなかったので、お金になるならラッキー。

身近な存在の「食」を通じ隠れた資産の価値を“見える化”することで、買い取り意欲を後押しする異色のレストラン。

背景にあるのは、活気づく中古スマホ市場に反し、自宅で眠るスマホが増えていることです。

ゲオホールディングスの調査によると、自宅に眠るスマホなどは年々増加し、3億台を超え、その総額は約6兆5000億円です。

「お店に行くのが面倒」「売却のタイミングが分からない」などを理由に、2人に1人以上が中古スマホを所有しているといいます。

バックマーケットジャパン・山口亮代表:
「Back Market」がサービスを行っている18カ国の中でいうと、日本のマーケットはまだまだ成熟していない状況。(スマホ買い取りに)皆さん興味は持っているが、安全性や手間で結局自宅に保管する。この企画を通じてスマホの買い取りを知ってもらうだけでなく、サステイナブルな世界にもつながることを伝えていきたい。

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