11月28日の福島県内は前日の小春日和から一転、冬らしい寒さとなった。この寒さの訪れとともに、少しずつ近付いているのが年末年始で、これまで以上にいま注目されている。
カレンダーをみると…年末年始の「土・日」は、12月が28日と29日、1月が4日と5日と休日の並びがよいことから、9連休となる企業が多いとされている。このような並びは2019年以来5年ぶりで、“奇跡の9連休”とも呼ばれていて、期待感が早くも高まっている。

<年末年始は何に期待?>
50代:「ゆっくりこたつに入って、お酒飲んでといういつもの通りで、全然それで良いかなと思っています」
70代:「とにかく、孫に会うのが楽しみです」
20代:「年越しは友達と過ごしたいなと思っています」

一方、旅行を計画する人も。
20代:「一応、中部地方の方にいこうかなと思って。ほとんど関東か、東北ぐらいしか行ったことないので」
40代:「近場の温泉で、どっか箱根とか。それか温泉じゃないんですけど、北海道か、博多か行きたいないとは思っていますけど」

<年末年始の予約はほぼ埋まる>
こうした中、福島県内の宿泊施設も“奇跡の9連休”に期待している。
会津若松市の東山温泉にある「瀧の湯」。新型コロナウイルスの5類引き下げにより客足が戻り、“奇跡の9連休”の期間は、60ある客室の予約がほとんど埋まっている。

<人員確保が心配>
一方、心配なのが…庄助の宿瀧の湯・フロントチーフの柳沼千賀子さんは「実際的に100名以上いないと、全ての業務がこなせないかなっていうところかとは思います。やはりちょっと従業員不足というところも否めないところはございますので、外部の業者さんに委託をいたしまして、人員を確保しているところではございます」という。

<ゆったりおもてなし>
人手不足のなかで迎える年末年始は、いつも以上に外部スタッフの応援が欠かせなくなるが、特別な日をゆっくり過ごしてほしいと考えている。
庄助の宿瀧の湯・柳沼さんは「年末年始になりますと、ゴールデンウィークよりはゆっくり過ごしていただきたいという気持ちもありますし、お客様もゆっくり過ごしたいという気持ちでいらっしゃると思いますので、その辺を満足してお帰りいただけるような体制をとっていきたいなと思っております」と話す。

福島労働局によると、県内の宿泊業をめぐっては、最低賃金の引き上げや物価高騰などが影響。新たな求人に踏み出せない事業者が多いことから、人手不足の解消には時間がかかるとみられている。

<年末年始の渋滞予想>
東北自動車道の混雑予想でいうと…東京方面へ向かう「上り」は1月2日~4日が。仙台方面へむかう「下り」は1月2日・3日が特に混雑すると見られている。

※NEXCO東日本発表
【上り】1月3日(金)加須IC付近先頭に最大35キロ
【下り】1月2日(木)羽生PA付近先頭に最大25キロ

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