消防車に、救急車。さらには土地。驚きの商品が出品されているのはインターネットオークション。 地方公共団体や警察などの行政機関が出品している「官公庁オークション」というサービスだ。

■落札額なんと1億7100万円のフェラーリも

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出品されているのは自動車・不動産など税金滞納者の差し押え財産。そして消防車・救急車など行政機関が所有する財産だ。

そんな中、大きなお金が動いたのが…イタリアの高級車「フェラーリ」。驚きの落札額はなんと「1億7100万円」。

数百台の限定販売という特別モデルで、7130万円から入札をスタートすると、1億円ほど価格が上がり落札されたのだ。不動産以外では過去最高額。 代金は滞納している税金の支払いに充てられるということだ。

■消防車を落札した男性「コロナ禍で夜中にノリで入札」

一体どんな人がこのオークションを利用しているのか。「newsランナー」取材班は、2年前に消防車を落札した男性の取材に成功した。

秦令欧奈アナウンサー:そもそもなぜ消防車買われたんですか?

 うつみさん(35):コロナ禍で夜中にノリで入札したら、落札できてしまった。最初から消防車が好きだったというわけではなかった。

秦令欧奈アナウンサー:ノリですか? 

 うつみさん(35):『実は消防車買ったんだよね』て言ったら、妻は後ろ向きに倒れました。

秦令欧奈アナウンサー:ちなみに消防車おいくらぐらいでしたか?

 うつみさん(35):軽自動車買うくらいなもので、そんなに高いものではなかった。

 秦令欧奈アナウンサー:消防車のお値段ハッキリと言うことはできますか?

 うつみさん(35):ごめんなさい。『いくらで買わせてください』という話はあるんですよ。もし私が他の車に乗り換えて次のオーナーさんが引き継ぐことになった時に困らないようにここでは伏せておきます。

■普段使いやボランティア活動に 「子供の笑顔をもらえる」

購入した消防車、その意外な使い道とは?

 うつみさん(35):コンビニに行ったり普通に普段使いしています。いろいろな荷物を積めたりするので、ボランティア活動はよく行っています。  能登半島も1月4日から6日まで行ってましたし、断水してましたので水の配給を名古屋から水を1500リットル持っていって、生活用水として使っていただいたり。そういったことに活用しています。

消防車を購入して一番良かったことがあるそうで…。

 うつみさん(35):子供の笑顔をもらえることですね。子供たちが笑顔で『消防車だ!』って見つけたぞって感じで指さしてくれて、手を振ってくれる。子供の笑顔はお金では買えないので、そういった面では一番買ってよかったところです。

みなさんも官公庁オークション、利用してみてはいかがか。

(関西テレビ「newsランナー」2024年11月22日放送)

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