現在の円相場、1ドル153円台となっています。連日歴史的な円安ですが、ここ数日ある場所に多くの人が集まっています。

記者
「都内の外貨両替所にきています。店の前には列が途絶えることなく続いています」

ずらりとできた行列。いまがチャンスだとみているそうです。

「30万1000円のお渡しです」

値下がりした「日本円」に「ドル」を両替する人が増えているといいます。

両替した人
「ラッキーです。きょうはとてもいい日です」

こちらの方、1ドル=100円程度だったころから持っていたというアメリカドル900ドルを、きょう1ドル=152円で「日本円」に両替しに来ました。単純計算で5万円近く増えた計算です。

両替急増の背景にあるのは連日の円安。おととい、34年ぶりに1ドル=152円台に突入。そして先ほど、153円30銭台まで進み、きょうも「34年ぶり」を更新しました。

「ドル」を5年間寝かせていたこちらの人は。

ドルを5年間寝かせて両替
「(1ドル=)153円になったといっていたので、きょう行ってもいいかなと。上がるか下がるかは投資と同じ、タイミング」

この両替所、先週と比べて3割程度、客が増えています。

インターバンクHD 佐藤豪 代表取締役
「34年ぶりの外貨が高値なので、皆さん、今がチャンスとばかりに売られていますね。日本円の在庫が少なくなるので資金繰りは大変です」

鈴木俊一 財務大臣
「行き過ぎた動きに対しましては、あらゆる手段を排除することなしに適切に対応をとっていきたい」

一方、市場では政府・日銀がいつ為替介入に踏み切るのか、緊張に包まれています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。