コロナ禍の落ち込みが大きすぎたようです。長野市の「桜観光タクシー」が事業を停止し、破産手続きに入りました。負債総額は約6億5000万円にのぼり、事業は「長野観光自動車」が引き継ぐということです。

東京商工リサーチによりますと、長野市に本社のある「桜観光タクシー」は、20日事業を停止し、長野地裁から破産手続きの開始決定を受けたということです。

1962年に創業し、ピークの1999年3月期には約7億円の売り上げを計上しましたが、その後は、人口減少による需要の減少などで減収が続き、さらに、新型コロナウイルスの感染拡大で客足が激減。

2021年3月期には売上高が2億円前後まで落ち込みました。コロナ後も赤字経営が続いていたということで、負債総額は約6億5000万円にのぼります。

県タクシー協会によりますと、コロナ禍で全体の2割ほどのドライバーが離職し、人手不足が課題となっているほか、客足もコロナ前の水準には戻っておらず、厳しい経営環境が続いているということです。

タクシードライバー:
「若い方にとってはあまり魅力的ある職種ではないと感じる。給料は月によって変動するんですよ。やっぱり歩合制ですから、安定したものではないですから」
「そんなにタクシー需要自体が、長野はないのかなというのが正直なところ」

希望する従業員と車両は、「長野観光自動車」が引き継ぐということです。

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