運賃の支払いを現金以外の決済に限る「完全キャッシュレスバス」の運行が12月に福岡市で始まるのを前に21日、その詳細が発表されました。

西鉄は国土交通省が主導する「完全キャッシュレスバス実証運行」に参画し、12月3日から福岡市内の2つの路線で運行します。

完全キャッシュレスバスは、博多バスターミナルと福岡空港国際線ターミナルを結ぶ路線(1日74便)と、天神・博多駅とウォーターフロント地区を循環する連節バスの路線(1日83便)の2つで運行し、海外からの観光客が多いことなどから選ばれました。

運行期間は12月3日から来年2月28日までで、運賃の支払いには交通系ICカード(nimoca、はやかけんなど)やクレジットカードのタッチ決済(Visa、JCB、American Expressなど)、デジタルチケットを含む各種乗車券(SUNQパスなど)が利用できます。

また、バス車内でのICカードへのチャージや両替はできるということです。

対象路線の車両にはステッカー掲出やLED方向幕で「完全キャッシュレス」の旨、周知することにしています。

国交省は、全国的にバス運転手不足や赤字経営のバス事業者が多い現状を解消するには、運転手の負担軽減や大きな経営改善効果が見込まれる完全キャッシュレス決済を進めることが効果的だとして、実証運行を通じて課題や効果を検証したうえで結果を取りまとめることにしています。

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