民間の信用調査会社・東京商工リサーチによりますと、長野市の桜観光タクシーは11月20日で事業を停止し長野地裁に破産を申請。同日に破産手続きの開始決定を受けました。
負債総額は6億4959万円にのぼる見込みです。
同社は1962(昭和37)年に設立され、ピークとなる1999(平成11)年3月期には年間売上高6億9700万円を計上していました。
しかし、同業他社との競争激化や人口減少などにより減収基調を余儀なくされたほか、2020(令和2)年2月頃からの新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛などで飲食店の休業や時短営業が相次ぎ、2021(令和3)年3月期の年間売上高は2億円前後に激減しましたということです。
コロナ禍の収束とともに売り上げは徐々に回復しましたがコロナ前には及ばず赤字経営が続いて資金繰りも限界に達し、今回の措置に至ったとみられています。
タクシー事業は社会的需要を背景に従業員の雇用を守るため、11月20日付で運輸局の認可の下、同業の長野観光自動車に引継ぎ、従業員の移籍も決定して21日以降は桜観光のタクシー事業は全て長野観光自動車が運営するということです。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。