新潟県上越市のJ.フロンティアが事業を停止し、事後処理を弁護士へ一任、自己破産申請の準備に入ったことが分かりました。

民間の信用調査会社・帝国データバンク新潟支店によりますと、J.フロンティアは2012年に創業し、2013年6月に法人改組した中古自動車販売業者で、新車販売のほか「あかね代行」の名称による運転代行なども行っていました。

代表は自動車販売業界での経験が長く、代表の営業手腕により一定の顧客を確保。2018年6月期には年売上高1億9400万円を計上していました。さらに、代表個人で2018年11月に信栄自動車、2018年3月には増井オートの株式を取得することによりグループを形成し、車両販売、板金、車検、整備を一貫して対応できる体制を構築しました。

しかし、近年は中古車の仕入れ価格上昇に対して、商圏内での競合激化もあり、収益性は低調に推移し、債務超過に陥っていました。直近の2024年6月期は売上高1億2000万円、損益面では大幅な欠損を余儀なくされ、厳しい資金繰りの中で、先行きの見通しも立たないことから事業の継続を断念したということです。

負債は金融債務を中心に約1億5000万円の見込みです。また、関係会社の信栄自動車と増井オートも10月31日付で事業を停止しているということです。

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