熊本県内のバスと熊本電鉄の運賃の支払い方法が、11月16日から大きく変わる。運賃の決済機器の変更に伴うもので、全国交通系ICカードの利用は15日の最終便までとなった。利用者の声と、2025年3月から導入される新たな決済方法について取材した。

更新費用高額で全国交通系ICカード廃止

熊本県内のバスと熊本電鉄の運賃の支払い方法をめぐっては、今ある機器の更新費用が高額なため更新はせず、2025年3月上旬から新たな決済機器を導入するとしている。

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新たな決済機器ではクレジットカードやプリペイドカードなどのタッチ決済が可能となる一方で、全国交通系ICカードは利用できなくなる。

また、機器の入れ替えのため、全国交通系ICカードの利用は11月15日の最終便まで。16日から2025年3月上旬までは、現金か『くまモンのICカード』で支払うことになる。

対象となるのは熊本県内の5社が運行する路線バスと熊本電鉄の電車のほか、空港リムジンバスや福岡行きの『ひのくに号』など、約800台。

バスの利用者からは、「SUGOCAを使っていたから、さくらカード(くまモンのIC)に変えようかと。ややこしい」や「切り替わっていくならそっちに対応していかないといけない。今まではSuicaだったけど」と、一部で戸惑いの声も。

クレカなどのタッチ決済を新導入へ

一方、バス5社でつくる共同経営推進室は、2025年3月から導入されるクレジットカードなどのタッチ決済で利便性が高まる可能性もあるとしている。

バスと熊本市電の乗り継ぎ割引をタッチ決済利用の場合で再開する予定。また、タッチ決済は大阪メトロや福岡市地下鉄などですでに導入済みで、今後さらに導入は進むとみられている。

共同経営推進室の今釜卓哉さんは「導入の時に手間がかかる人がいると思いますが、それを乗り越えると今の(全国交通系)ICカード同様のサービスで利用できるので、ぜひ使ってほしい。皆さんが使いやすい環境を目指していきたい」と話した。

共同経営推進室は、支払方法の変更を周知するとともに、イベントを開き、タッチ決済の使い方を伝えていきたいとしている。

(テレビ熊本)

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