地域交通の新たな仕組み『日本版ライドシェア』が九州では福岡、佐賀に次いで熊本でも11月15日からスタート。ライドシェアに参入するタクシー会社が合同で出発式を行った。
熊本市タクシー協会がライドシェアで出発式
『日本版ライドシェア』は地域交通の担い手や移動の足の不足解消のため、2024年3月に創設された事業で、タクシーが不足する地域・時間帯などで、自家用車や一般ドライバーを活用し不足分を供給するもの。
この記事の画像(8枚)熊本市タクシー協会が開いた11月15日の出発式には、九州運輸局や熊本県、熊本市、熊本県警など、関係者が出席した。
協会によると、ライドシェア事業に参入するのはタクルー、熊本タクシー、昭和タクシーなど7社で、稼働する車は合わせて23台。
一部を除き、タクシーとして稼働していない車を使い、各社が新たに募集したドライバーなどに貸し出す形で取り組む。
タクルーの小林可奈ドライバーが「熊本交通圏日本版ライドシェアを安全で信頼されるサービスとして提供し、皆さまに快適な移動をお届けいたします」と安全宣言を行った。
原則金・土の午後4時から翌午前5時台まで
運行は原則・金曜と土曜のそれぞれ午後4時から翌午前5時台まで。運行エリアは熊本市、合志市、菊陽町、嘉島町、益城町だ。
料金の支払いは一部の事業者が現金やクレジットカードなどとしているが、多くの事業者がタクシー配車用アプリ『GO』を活用し、乗る前に決済まで可能なシステムを導入している。
熊本市タクシー協会の小山剛司会長は「移動を求める方にとってはタクシーの不足を補う、事業者にとっては新たな人材の掘り起こし、体験入社的な形でも期待している」と述べた。
タクシー不足が予想される年末の繁忙期を前にスタートした熊本でのライドシェア、新たな移動の足となるか注目されている。
(テレビ熊本)
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