急速な円安が続く中、日銀が今の金融政策の維持を決定したことなどから、円相場は1ドル = 157円台をつけた。

日銀は、金融政策を決める会合で、政策金利を据え置くとともに、国債の買い入れを続ける方針も維持した。

植田総裁は26日午後の会見で、このところ急速に進んでいる円安について、「基調的な物価上昇率に無視しえない影響が発生するということであれば、金融政策上の考慮、あるいは判断材料となる。経済物価への影響を十分注視していきたい」と述べた一方で、「今のところ基調的な物価上昇率に大きな影響を与えているということではない」との認識を示した。

“動かない”日銀に大きく反応したのは、外国為替市場だった。

決定会合の結果を受けて、1ドル = 156円を突破していた円相場は、植田総裁の会見中、さらに円安を加速させた。

追加の利上げには時間がかかるとの見方が広がったためで、日米の金利差が意識され、円を売ってドルを買う動きが強まった。

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