農業分野でインド人の人材の受け入れが進んでいます。
高鍋町でセミナーが開かれ、県は今後の受け入れ態勢の充実を図ることにしています。

( 秦 萌 記者)
「県内で初めて開催されたインド人材活用セミナーには、多くの人が集まっていて、関心の高さが伺えます。」

県などが開いたセミナーには、農業者と県農業大学校の学生が参加しました。

宮崎で働く外国人労働者は増えていて、2023年度は7021人と過去最多を更新。
ベトナムとインドネシアが多く、約6割を占めています。

セミナーでは、外国人材の募集・育成からキャリア支援までを手がけるパーソルグローバルワークフォースが登壇し、県内では2030年に約9万人の労働力が不足し、外国人の人材も不足するというデータがあると説明しました。

こうした中で注目されているのが、約14億6000万人と世界一の人口を誇るインドです。

在インド日本国大使館に話を聞くと…。
「平均年齢28歳と若く、世界有数の人材の宝庫です。」

インド人材に話を聞くと…。
「(日本語は)7カ月勉強しました。(インドで)農業と畜産の勉強をしています。」

IT人材のイメージがあるインドですが、世界2位の食料生産国で、人口の約6割は農村部で暮らしています。
特に北東部は食文化が日本と近く、日本の暮らしに適していると言われています。

近年、農村部で日本語教育を行う体制づくりができたため、農業分野での人材の受け入れが進みました。

今後、インド人を受け入れる予定の企業は…

(加藤えのき 加藤 修一郎 社長)
「今からは日本人は、選ぶんじゃなくて選ばれる企業に、選ばれる側にならないとお宅にいきませんよという話になります。」

参加者は前向きに考えているようでした。

(参加者)
「(インドの方は)純粋で真面目だと思いました。」

県では今後インドを一つの選択肢として考え、受け入れ態勢の充実を図りたいとしています。

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