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 今週から始まった東京証券取引所の取引時間の延長は、投資家だけでなく企業にも影響を与えています。

■決算発表“前倒し”の舞台裏

「アステリア」の本社 この記事の写真

 7日昼ごろ、そわそわと何かを準備している人たち。都内でソフト開発を手がける「アステリア」の本社です。

担当者
「12時になりました。チェックお願いします」 決算発表を今回から「正午」に前倒し

 やっていたのは、中間決算の資料をアップする作業。実は、これまで「午後3時」に行っていた決算発表を今回から「正午」に前倒ししました。

アステリア 齋藤ひとみ副部長
「今までは場(市場)が終わってからの開示だった。今回は場中の開示で、ちょっとドキドキしている」 東証は70年ぶりに取引時間を30分延長

 東証は今週、70年ぶりに取引時間を30分延長しました。それとともに企業に求めているのが、決算発表の前倒しです。

これまで上場企業の8割は、取引時間の終了後に決算発表

 東証によると、これまで上場企業の8割は、取引時間の終了後に決算発表をしていました。これを取引時間中に開示することで、投資家の取引機会を増やす狙いがあります。ただ、前倒す側は結構大変です。

アステリア 平野洋一郎社長 アステリア 平野洋一郎社長
「お疲れ様です」

 決算に関する取締役会を終えた社長が到着。慌てて記者会見の準備をします。

担当者
「いったん流れをやってみましょう」 会見の時間も大幅に早まる

 決算発表を正午に変更したことで、その後の会見の時間も大幅に早まりました。

担当者
「会見スタート15分前」

 通常であれば、何度もリハーサルしているところを、今回はわずか5分でぶっつけ本番です。

 そして会見スタート。決算発表の前倒しについての質問が出ました。

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■決算発表を正午に変更 意外な効果

■決算発表を正午に変更 意外な効果

「できるだけ早くやってみようと」 平野社長
「やっぱり(発表時間を)変えると何らかのリスクはあるが、リスクだからと遅くするより、できるだけ早くやってみようと」 会見に参加した投資家が通常の2倍

 なんとか無事に会見も終了。すると意外にも、決算発表を前倒ししたことで、会見に参加した投資家が通常の2倍ほどいたといいます。

アステリア 長沼史宏執行役員
「午後3時に一斉に発表して、数百社が発表していれば、(投資家は)あっちもこっちも聞きに行くことはできないけど。当社を知らなかった人が知ってもらえる機会につながれば」

(「グッド!モーニング」2024年11月8日放送分より)

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