リニア新幹線のトンネル工事が自然環境に与える影響や対策について話し合う静岡県の専門部会が11月1日に開かれ、JR東海は大井川上流部の湧き水の成分を分析した結果などを報告しました。

1日の会議では大井川上流部の湧き水がトンネル工事によって枯れる可能性があるのかという点について議論が進められました。

この中でJR東海は湧き水の成分を分析した結果を示し、大井川上流部の湧き水はあくまでも地表付近を流れる地下水からなることから、「工事で影響が出る地中深くの地下水とは関係がない可能性が高い」と報告しました。

これに対して、委員からは湧き水と地中深くの地下水につながりがないことをさらに具体的に証明できるよう様々なデータをより細かく集めるよう求める声があがり、JR東海も応じました。

リニア専門部会(生物多様性)・岸本年郎 委員:
全体として非常に細やかにJRも色々なデータを出して分析している。予測評価がずいぶんとこれまでにないような精度でできるようなところまできていると考えている

一方で、静岡県はJR東海と議論するべき課題について28項目をあげていますが、現状では3つしか話し合いが終わっていないため「スピード感を持って議論したい」と話しています。

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