歴史的な円安の要因の1つとされる金利を巡り、日本銀行では金融政策決定会合が開かれていて、まもなく結果が出る見通しです。
(経済部・高瀬幸介記者報告)
歴史的な円安が続くなか、日銀がどのように対応していくのか、市場関係者の注目が集まるなか、円相場は現在、1ドル=155円60銭台で取引が進んでいます。
日銀は先月の会合で17年ぶりの利上げを決めましたが、日米の金利差は当面縮まらないとの見方から先月の決定会合から1カ月でおよそ6円も円安が進行しています。
鈴木財務大臣は26日朝の会見で「マイナス面の懸念を持っている」と話すなど、政府の円安への警戒も強まっています。
こうしたなか、植田総裁は最近、「物価が2%に向けて上昇すれば利上げすることになる」との発言を繰り返しています。
ただ、市場からは、賃上げが中小企業まで波及しているのかを確認する必要などから、今回は追加の利上げを見送るのではないかとの声も聞かれます。
「物価の番人」ともいわれる日銀が、頭の痛い円安にどのように対応していくのか、この後の決定内容や、植田総裁の記者会見での発言が相場を大きく動かす要因になりそうです。
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