ステーキ店なのにメインは「ハンバーグ」。一体なぜ。
■ステーキ店ハンバーグばかり なぜ?
アツアツの鉄板に並ぶのはアメリカ産の牛肉。少し赤みを残したミディアムレアがこの店の一番人気です。
東京・錦糸町にあるステーキが評判の店「ヌーベルバーグ」。1頭から2キロしか取れない希少な部位の「ハラミ」を使用。丁寧な仕込みで柔らかくしたジューシーなステーキです。
12年前の値段は300グラムで1750円でしたが、徐々に値上げを行い、今年4月には4488円に。当初の2.5倍以上で、ごはんを付けると4796円です。その理由は…。
ヌーベルバーグ 清水恒章オーナー
「12年前からですかね、お肉が3倍になってます。仕入れ価格が」
進み続ける円安の影響でアメリカ産牛肉の仕入れ値は12年前の3倍に。それだけではありません。
ヌーベルバーグ 清水恒章オーナー
「油が一時期、高かった。今月からはコメ、本当にどうしようかな…」
オリーブオイルも2倍に跳ね上がり、さらに今年はコメの価格が上昇。店の経営を圧迫しています。
ヌーベルバーグ 清水恒章オーナー
「2000円で食べられたものが今4000円ですから誰も来なくなっちゃうので」
帝国データバンクによりますと、ウクライナイ侵攻や異常気象による餌(えさ)代の高騰で牛肉の価格が高騰。さらに円安による仕入れ値の上昇が追い打ちを掛け、昨年度のステーキ店の倒産件数は過去最多に。
ヌーベルバーグ 清水恒章オーナー
「新しい商品でこれからは商売しなきゃと」
そこでメニューの中心をステーキからハンバーグへ転換。ナイフを入れると肉汁湧き出る300グラムのジャンボハンバーグ。ご飯を付けても税込み2376円です。
ヌーベルバーグ 清水恒章オーナー
「今は出る数で言うと7割ハンバーグ、3割ステーキ。もうステーキ屋にステーキを食べに来ていないだろうね。お客によってはハンバーグ屋と勘違いしている人もいる」
取材に応じてもらった店では、何とか乗り切ろうとしているものの今後、円安がさらに進むとなると「ドキドキしてしまう」と不安を口にしていました。
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