秋が深まる中、年末年始に向けた準備が進んでいる。秋田市の市場で22日、正月のおせち料理に欠かせない食材の展示会が開かれ、メーカーの担当者が商品をPRした。
タイやノドグロなど新鮮な海の幸に、肉厚の酢だこ。
秋田市の公設地方卸売市場には、年末年始の食卓に欠かせない食材1000点以上が所狭しと並べられ、県内外の水産加工業者や食品メーカー約160社が、スーパーの仕入れ担当者などにPRした。
2024年は円安や原材料の価格高騰などが影響し、商品は例年に比べ1~2割ほど値上がりしている。
消費者の財布のひもが固くなる中、より良い商品を届けようと、バイヤーたちは試食しながら品定めしていた。
また、今回初めての試みも行われた。
菅原咲子アナウンサー:
「男鹿海洋高校のブース。自分たちの開発した商品にプロの率直な意見をもらいたいと、今回出展に挑戦した」
食品科学科の生徒が、授業の一環で開発した「かまぼこ」と、傷みやすいことなどから市場にあまり出回らない魚「シイラ」のフライをPRした。
男鹿海洋高校食品科学科・佐藤優月さん(3年):
「廃棄されてしまう男鹿産のナシを使用して、シイラの臭みを消しておいしくしている」
高校生の力作に、食のプロである市場関係者は「身がふわっとして、やわらかくてみずみずしい。商品化もあり」と太鼓判を押した。
こうした反応を受けて、佐藤さんは「皆さんとてもおいしいと喜んでくれて、頑張って開発したかいがあった」と手応えを感じていた。
2024年も残すところ2カ月余り。年末商戦を見据え、バイヤーたちは真剣に商談に臨んでいた。
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