2024年夏は、極端なコメの品薄が話題になったが、ようやく新米が店頭に並ぶようになってきた。しかし、その価格は高止まりの傾向が続きそうだという。
<コメどころ自慢の新米>
福島県湯川村にある「道の駅あいづ湯川・会津坂下」のレストランでは、10月上旬から新米の取り扱いが始まった。
駅長の土田昌孝さんは「お米もおいしいし、メニューのほうもおかげさまでで人気をいただいているので、食事を楽ししんでいただけ思います」と話す。
この日も、店内には定食やおにぎりで新米を味わう人の姿がみられた。味わった人は「新米はおいしいです。待ち望んでいたコメです」と話した。
極端な品薄で「令和のコメ騒動」とも呼ばれた2024年の夏。新米の流通が始まりコメ不足は解消に向かっているが、価格には心配な傾向がみられている。
<棚にはずらりとコメが並ぶが…>
福島県郡山市にあるスーパー「ブイチェーン荒井店」では、9月中旬まで十分な量のコメを確保できず、売り切れの状態が続いたが、現在は常時20袋ほどが並んでいる。
買い物客は「コメが並んでいると、安心です。今までずっとコメを食べてきたから、コメが無かったらやっぱり辛いですよね」と話す。
しかし、目を引くのがその価格だ。会津産コシヒカリの新米は、2023年に比べて5キロで1000円ほど上がって約3800円、10キロで2000円ほど上がって約7000円と大幅な値上がりとなった。
買い物客からは「高いなってイメージだけです。値段が一度上がったら、下がらないのではという不安がある」「うどんとか麺類を増やしている。お昼は、麺類にしている」との声が聞かれた。
<高止まりが続く>
一方、今週末からは中通りの新米が入荷される予定で、会津米よりも200円ほど安く販売される見込みだが、コメ全体としては高止まりが続きそうだ。
ブイチェーン荒井店の須藤健一店長は「コメの流通がだんだん過剰になってくれば、若干、価格が下がってくるとは思う。今の段階では、読めない状況」と話した。
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