【今帰仁】JAおきなわは8日、沖縄・今帰仁村産のスイカを食べやすい大きさに切って、カップに詰めた「今帰仁すいきゃ!」を発表した。観光客が手に取りやすく、食べきれる量で販売する。傷があるスイカでも、カットすることで、価格を落とさずに販売でき、農家の所得向上も期待できる。

 糖度12・5度以上のスイカをセンサーで選び出し、7月に完成した村内の工場でサイコロ状にカットする。1カップ200グラムで、税込み500円。

 JAおきなわが、村内のスイカ農家と名桜大学(名護市)の学生で作るプロジェクトチームを結成。商品名やシールのデザインなどの売り出し方を検討してきた。名前はJA職員や農家から寄せられた30案から、シンプルでかわいい「今帰仁すいきゃ!」に決定。観光客が運転中に食べやすいよう、ドリンクホルダーに入る容器を採用した。

 13日に古宇利島の駅「ソラハシ」で販売イベントを開くほか、11月末の名桜大学の学園祭でも販売する。北部地域のイベントなどで「今帰仁スイカ」の知名度アップを図るという。

 JAおきなわ特命プロジェクト推進室の白坂進一室長は8日、ファーマーズマーケットやんばる「はい菜!やんばる市場」で会見を開き、テーマパーク「ジャングリア」が来年夏に開業予定で、さらに多くの観光客が訪れることを期待した上で「県外のスイカにも負けないおいしさの『今帰仁スイカ』を新しい観光資源に育て、農家の所得向上と観光振興を目指したい」と意気込んだ。(北部報道部・松田駿太)

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