今、東京・築地を訪れる外国人を魅了しているのが「一人すき焼き」。魚の街として知られる築地で進化系グルメが続々と誕生しています。

■魚の街で「進化グルメ」続々と!

 最高ランク「A5」等級の霜降り和牛を贅沢に使ったすき焼き。日本のソウルフードです。

 コンパクトな鍋は、お一人様用。

ロシアから来た人
「店員が目の間で作ってくれるし、すき焼きの見た目も美しい。ヨーロッパで見たものとは違うのでとてもクールな経験」

 実に客の99%が外国人客だというすき焼き店があるのは、魚の街として世界中から注目されてきた築地。

 これまで数多の外国人たちが本場の海鮮料理に舌鼓を打ってきたなか、今、築地では外国人客がこぞって夢中になる“進化系グルメ”が続々と登場しています

 築地場外市場で先月にオープンしたばかりの焼きおにぎり専門店。

 こんがりと焼いた三角おにぎりの周りにパリパリの羽根が広がる独特な形です。

 焼きおにぎりに乗り切らないほどのこぼれイクラや、こぼれウニなど、築地の新鮮な海鮮とともに味わいます。

アメリカから来た人
「I LOVE ウニ。ベリーグッド。ご飯とのりの相性が良い。サンドウィッチみたいで良い。アメリカよりも日本のご飯の方がやわらかい」

 特に外国人客に人気だというのが「うなぎのタワー」。カットしたうなぎが、てんこ盛り。焼きおにぎりの上に、“うなぎの五重塔”がそびえ立ちます。

 うなぎと焼きおにぎりのコラボを味わったドイツ人姉妹は…。

ドイツから来た人
「デリシャス」
「友人がうなぎのことをSNSで書いていたからおもしろいと思って。とてもおいしいから、私もおすすめします」

■築地の「和牛」なぜ外国人を魅了?

 日本が誇る和牛の人気もうなぎ昇りです。いまや築地では、魚以外の絶品グルメも多いことをSNSなどで知った外国人客が続々と訪れます。

 お一人様で来店したのはドイツ在住のロシア人女性です。店員が目の前ですき焼きを作る外国人客向けの「一人鍋」。

 生卵をたっぷりと付けてご飯の上へ。日本で初めて食べる、すき焼きに感動。

ロシアから来た人
「アメージング!とてもおいしい。日本にいる間はずっと食べたい。生卵を食べるのは初めてで興味深く、より深い味わいがする。ご飯と一緒に食べると肉の味がより引き立つ」

 ビーフ大国のアメリカでは、日本とは一味違う「SUKIYAKI」スタイルが。

アメリカから来た人
「もっと肉や魚が色々と入っている。シュリンプ(えび)」
「(Q.これはすき焼きですか?)そうだよ、アメリカではね」

 アメリカでは「SUKIYAKI」に肉だけでなく、エビなどのシーフードも入れるといいます。

アメリカから来た人
「アメリカのすき焼きも良いけど、魚が入りすぎている。和牛だけの方が良い。だから日本の方が好き」

 進化し続ける日本のグルメに外国人客たちのアンテナは敏感です。

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