偽造の書類を申請して留学ビザを発行させ、中国籍の女の不正入国を援助した疑いで、日本語学校事務局長の女と、仲介した男が逮捕されました。

【記者リポート】「午前11時過ぎです。京都府警の捜査員が日本語学校の家宅捜索を行っています」

警察は8日午前、東京都文京区にある日本語学校を家宅捜索しました。

出入国管理法違反の疑いで逮捕されたのは、中国籍で留学生仲介人の周吉巍容疑者(45)と、日本語学校の事務局長、兪玲容疑者(39)です。

2人は共謀の上、去年から今年にかけて、虚偽の履歴書などを作成して入管に提出するなどし、中国籍の女(35)に留学ビザを取得させ、営利目的で不正入国を援助した疑いが持たれています。

警察によると、周容疑者が書類を偽造するなどして手引きし、日本語学校で留学生の募集を担っていた兪容疑者が偽造の書類と認識した上で、入管に申請していたとみられています。

2人は仲介手数料として、合わせておよそ120万円を受け取っていましたが、調べに対し、容疑を否認しています。

2人が入国を援助した女は、京都市にあるメンズエステ店で違法に働いていた罪や不正に入国した罪で起訴されていて、女を捜査している中で、2人の犯行が発覚しました。

留学を偽装した不正入国の援助は全国で初めて摘発されたということで、警察は2人が正規の留学生に紛れ込ませて、不正入国させた可能性もあるとみて捜査しています。

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