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 10月4日は「投資の日」です。最近は株価が乱高下していますが、データから「守りに強いファンド」を調べてみると、ある意外な特徴が見えてきました。

■下落率が小さかったファンドを調査

夜の証券取引所のイベント この記事の写真

 新NISAが始まって、広がる株式投資。3日も、夜の証券取引所のイベントには多くの参加者が集まりました。

 一方で、「ブラックマンデー」を超える急落や「石破ショック」など、市場は不安定な状況が続いています。

イベント参加者(50代)
「怖いです」 イベント参加者(50代)
「チャートだけ見ると緊張します」 最大下落率が小さい日本株投信(過去5年)

 番組では、市場のデータを元に、過去5年で下落率が最も小さかったファンドを調べてみました。

 すると意外にも、一般に「リスク分散できる」とされる“指数連動型”は1つ(7位)だけで、それ以外はファンドマネージャーが自ら投資先を選ぶ“アクティブファンド”ばかりでした。中でも、最も守りに強かった1位が、鎌倉投信の投資信託です。

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■投資する条件は「いい会社」

■投資する条件は「いい会社」

鎌倉投信

 鎌倉市にある本社を訪ねてみると、そこにあったのは築100年ほどの古民家。中に入ると、和室があり、投資とはかけ離れたような空間が広がっています。

鎌倉投信 鎌田恭幸社長
「日本家屋で資産運用をやっている会社は、ウチぐらいじゃないかな」 投資する条件は「いい会社」

 設立から15年。2万人以上の顧客から500億円を預かり、運用しています。その投資哲学は…。

鎌田社長
「いい会社が増えていかないと、持続的な社会にはならないだろうと。投資を通じて、いい会社を応援して、いい社会、いい未来をつくっていく」

 投資するのは、社長が納得した「いい会社」だけ。とにかく現場に足を運んで、世の中の役に立つ会社かどうか見極めているそうです。

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■厳しい投資先選びが“守りの強さ”に

■厳しい投資先選びが“守りの強さ”に

 先週、鎌田社長が訪れたのは「途上国から世界的なブランドをつくる」ことを掲げるマザーハウス社のイベント。当事者の話にしっかりと耳を傾けていました。

鎌倉投信の投資先 マザーハウス

 投資先の企業は、どう感じているのでしょうか。

鎌倉投信の投資先 マザーハウス
山崎大祐副社長

「鎌田さん自ら来てくれる。普通じゃあり得ないですよ。(企業の思いを)理解してお金を出してくれるところは多くない。鎌倉投信の存在はすごく大きい」 厳しい投資先選びが“守りの強さ”に

 現在の投資先は75社。運用成績は平均で年5.7%と、決して高くはないですが、この厳しい投資先選びが“守りの強さ”につながっているのかもしれません。

鎌田社長
「自分のお金で、何に投資しているのか分からないのが一番のリスクだと思う。投資を通じて、いい人生との出会いにつながっていただけるといいかなと思っています」

(「グッド!モーニング」2024年10月4日放送分より)

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